高温な場所や暖房機の側に長いことおいたりすると、変形したり、長時間日光に当てると変色する恐れがあったりする。
2.カビ
汚れ、高温、多湿の三つの要素がそろうとカビが繁殖する。
したがって、1つあるいはそれ以上の条件を除去すれば、カビの繁殖を防止することができる。そのため、汚れた場合、保管前には必ず汚れを落とすことが必要である。又、保管には乾燥剤を入れ除湿することと低温にすることが必要である。
カビが生えた場合には、やわらかい布でこすり取ること、カビが一度つくと除去は難しいので生えないようにするのが肝心である。
3.錆
金具は殆ど装飾メッキしてあるので長時間放っておいたり、多湿のところに置くと酸化し、錆が生えたり剥げることがあるので、通気の良い場所に保管することが大事です。
4.埃
ほこりは軟質のブラシや柔らかい布で拭いて取るか、たたいてほこりを除去すると良い。
5.水濡れ
雨水などに濡れると色々な箇所に支障をおこす場合があるので柔らかい布でふき取り影干しして乾燥剤を入れてしまうようにすると良い。
6.汚れ、シミ
シミには醤油、砂糖類のような水溶性のものと、油などの油溶性のものがある。温水でふいて取れるとこもあるが取れない場合は中性洗剤を温水に溶かして拭くか、洗剤液をしみこました布で軽くたたくと汚れが布に移行して取れる場合もある。
7.起毛革の汚れ
ヌバック、スエード革など起毛した皮の表面についた汚れは消しゴムが有効であり、毛がなくなったり光った場合ナイロンの毛ブラシでブラッシングすれば毛足が美しく揃い、又汚れやホコリも落ちます。
8.まとめ
天然皮革は雨や汗などの水分に大変弱く、最も自然な革らしい仕上げほど色落ちのアクシデントがあります。
又、長時間日にさらしておくと、色焼けをする場合がありますし、車内など高温な場所での放置は変形、変質のつながりますのでお避け下さい。
もし水に濡れた時は素早く乾いた布で軽く叩くように拭き取り、形を整え吸収性のある紙類をつめて陰干しして下さい。ドライヤー、アイロンなどは変形、変質につながりますのでおやめ下さい。又、濡れたまま保管するとカビのはえる可能性もありますので注意下さい。
保管は通気性のよい布などに包み風通しの良い場所で、重ねず保管して下さい。(カビを防ぐこともできます)